しょきたつブログ(日記)

日々の生活について語っていきます。

授業をいきなり休んでしまった話

   どうも。初期タッ君です。

 

 早いもので、いつの間にやら9月ですね。みなさん、お変わりないですか?

 

 ちなみに僕は、先日収益化に成功した話というブログを書き上げた後、「留年しかかってるのに何をアホみたいなブログ書いてんねん俺....」留年型鬱病を発症し、二学期最初の授業をいきなり欠席してしまいました。

 

 最近は新型鬱病が流行ってますからね。

 みなさんも外出するときはマスクをして、鬱病感染予防に努めてください。

 

 ちなみに、授業の欠席を友人に伝えたところ、「ブログを書いて鬱になったことと授業を欠席することに因果関係は存在しない」という、三角コーナーに溜まった生ゴミみてえなアドバイスが返ってきたため、丁重にブロックしました。

 

 こういう人間が、宝くじを買うときに期待値を考えたらくじを買う奴はバカ」「を買ってもは膨れない」とか言い出すんですよね。

 

   人間、合理性だけでは生きていけないというのに。全く嘆かわしいことです。

 

 いつの日か、全人類がギャンブラーとなることを願って。

 

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 さて、そういうわけで、心の病気で授業に出られなかった僕ですが、みんなが『勉学』という名の拷問に苦しめられている間、何もしていなかった訳ではありません。

 

 僕なりに『今何ができるか』を突き詰めた結果、最終的に手にした答え。

 

 それは

  

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  ラーメン二郎を食べに行くことでした。

 

 ちなみに上の写真は、二郎に行く前に撮った「米津玄師になりきろうとしたら擬人化したマリモみたいになった僕」です。

 

 ラーメン二郎は一切関係ありません。

 

 実は、二郎から帰還した際に、ラーメン二郎について書くのに、二郎の写真を貼らなかったら100パー炎上する...」と焦り、『ラーメン二郎』の写真を探してアルバムを漁りまくったのですが、

 

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 『出来損ないのカレーパンみたいになったチーズボール』しか出てきませんでした。

 

 しかも、チーズボールを探し当てている最中に3マシにした二郎ニンニク』が腹の中でブレイクダンスを踊り出しニンニク臭脂汗を撒き散らしながらセブンイレブンのトイレに駆け込むという、最悪の事態に陥りました。

 

 きっと、次にトイレに入った人は『出所不明の催涙ガスのたうち回ることでしょう。

 

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戦場と化したセブンイレブン。いつか、テロのない世界を目指して。


 もう、しばらくはチーズボールニンニクも見たくないです。

 

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 さて、ちなみに、僕がガスを撒き散らしたセブンイレブンについて、なのですが、

 

 セブンイレブンと聞いて何か連想すること、ありませんか?

 

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 思いつきましたか?まだですか?

 

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 そろそろ思いついたんじゃないですか?

 

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 そろそろ大丈夫ですかね?

 

 それではみなさん、答え合わせの時間です。

 

「せーの」でいきましょう。

 

 

 せーの!

 

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  イトーヨーカドーですね。

 

 みなさん一緒だったみたいで、僕も嬉しいです。

 

 やっぱり人間って、言葉がなくても通じ合うものなんですね。

 

 さて、『なぜいきなりイトーヨーカドーの話を持ってきたのか』なんですが、実は僕、このデパートにあるトラウマがあるんです。

 

 今回は本当はその話をするつもりだったんですけど、二郎の話が思ったより伸びて

しまった(ちなみに僕は麺カタ派です)ので、 次回!

 

 「盗撮容疑で人生終わりかけた話」に回したいと思います。

 

 それでは。

 

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 もう二郎食いたい。

 

 終わり

 

収益化に成功した話

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どうも。初期タッ君です。

 

 完全に自慢で申し訳ないのですが、一昨日、ついにはてなブログ収益化申請が通り、ブログで金を稼ぐことが可能になりました。

 

 これは本当に嬉しいです。

 

 これまで、人生で一番嬉しかったことは「中1の時女の子とメールのやり取りをしていた」ことなのですが、今回の収益化はその次くらいに喜ばしいです。

 

 (ちなみにメールのやり取りは「彼氏ができた」という理由で一方的に打ち切られました)

 

 

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収益化が嬉しすぎて酒をバカ飲みした結果、「フランダースの犬」の最終回みたいになった俺

 

 

 そして、ラッキーなことに、収益化してからの最初の投稿、留年した話 - しょきたつブログ(日記)常温で放置したジャガイモの芽並みの伸び率を記録し、PVは驚きの3000を突破しました。


  これは、収益も大変なことになっているに違いないです。

 

 早速収益を確認してみます。

  

 

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 ドキドキ.....

 

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  おっ

 

 

 おお〜〜〜〜〜〜!!!!!!

 

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     42も儲かってました!!!!

 

 収益化、マジで最強です!!

 

 このブログを書くのに大体3時間かかったので、時給は14円くらいでしょうか。

 

 常にブログを書き続けるとすると、14×24×30=10080で、月給はなんと10000円!

 公園に住んで毎日ブログを書けば、バイトしなくてもギリギリ生活できそうですね。

 

 

 嬉しかったのでちょっといいバナナを買うことにしました。

 

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  普段はこの89円のバナナしか買っていないのですが

 

 

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 今日は奮発してこの197円のバナナに手を出してしまいます。

 

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 全然関係ないですけど、こうやって水とバナナだけ買い物カゴに入れてると、すごいストイックな生活を送ってる人みたいでカッコいいですね。

 

 こんな贅沢ができるのも収益化のおかげです。

 みなさんありがとうございます。

 

  

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   それでは、いただきます。

 

 

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 マジで美味い。

 

 普段食べている89円のバナナは世紀末のアマゾンで育てられた味がするのですが、これはかじった瞬間に魂がフィリピンにワープします。

 

 

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フィリピン感を出そうとしたが、余りにも無理があった

 

 これからは、友達に「俺は197円でフィリピンに行ける」と自慢していこうと思います。

 実に素晴らしい体験でした。

 

 さて。

 

 最後に、42円もの収益化に成功した僕から、みなさんに一つアドバイスを。

 

 

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「人は、ブログのみにて生けるにあらず」 

 (色々言ったけど、結局人間はブログだけじゃ生活できない)

 

 

 バイト、探しに行ってきます。

 

 終わり

 

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留年した話

 8月28日、午後1時、組織学再試験場。

 

 9人の選ばれし再試験者 勇者達に囲まれながら、俺はペンを握り、茫然自失としていた。

 俺の脳内に浮かんでいたのは、組織の単語でも、『もっと勉強してれば...!』という後悔でもなく、たった一つの熟語だった。

 

 

 留年

 

 ただそれだけだった。そして、これで人生は終わった。

 

 なぜこんなことに?

 

 後ろから『何しとんねんコイツ....』と覗き込んできているクソ教授の視線を受けながら、俺はペンを置き、静かにこれまでの人生を思い返していた。

 

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 俺は千葉県生まれ船橋育ち、陰気な奴は大体友達。

 自らをT-Boy(Tensai天災-Boy)と名乗り、弱き者を見下し、強き者に巻かれてきた。

 日課オ●ニー、趣味はレスバ、特技はネット

 休日はもっぱら引きこもって2ちゃん。ニートとレスバし、論破され、怒りのオ●ニーでストレスをぶちまける。

 

 渋谷幕張底辺ダービーで、周りのカスどもを3頭身差で突き放しながら爆走していた俺の、唯一の拠り所。

 

 それが勉強だった。

 

 昔から勉強だけはそこそこできた。小学校では満点しか取った記憶がない。

 70点を取っている友達を見て『鼻から脳みそ漏れてるのかな...』と心配になり、ティッシュを手渡すほどの、心優しい少年だった。

 

 中学校に入ってネットと出会い、一時期は成績が下降したものの、テニス部の陽キャから、肩パンを食らう・激辛うどんを食わされるなどの愛のムチを受け、

「俺このままじゃ一生負け組や」

と悟り、勉強を始めた。

 

 勉強をしてからも当然肩パンはされたが、『偏差値60未満のゴミどもが...』と心の中で毒づくことで精神を保てた。

 

 高校2年生の時に取った理系クラス一位の河合マーク模試成績表は、今でも引き出しにお守りとして入れている。

 将来金持ちになったら、純金の額縁に入れてシカの剥製と一緒に部屋に飾るつもりだ。

 

 そして俺は、ツイッターでイキリ散らかしていたのが親にバレ、家に居づらくなり、一人暮らしのため東北大学医学部医学科に現役で進学する。

 

 勉強だけが俺のアイデンティティだった。

 

 それなのに。

 

 なのに。

 

 どうしてこんなことに?

 

 解答用紙にポタリと雫が垂れる。目元をぐいぐいと擦りながら、俺は、ふとあの日のことを思い出した。

 

 俺の大学人生を大きく変えてしまった、あの夏の日を。

 

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  その日、俺はいつものように、ネットサーフィンで遊んでいた。

 ちなみに、さっき『あの夏の』とか煽っといて申し訳ないが、バ〜リバリ今年の話だ。

 

 再試験の勉強に疲れ、「何かおもろいもん」に飢えていた俺は、『豚に犯される夢見りあむ』という、現代社会のストレスが生んだ悪夢を求めてネットの海を漂っていた。

 

 獣姦の中でも比較的メジャー寄りな豚。1時間も潜れば引き上げられるだろうと踏んでいたのだが、如何せん、作業は難航を極めた。

 

 焦る心、震える手、膨張する股間

 『ダイビング』から、すでに3時間が経過した。

 

 「見つからねえな....」

 

 諦めそうになる心を奮い立たせながら、鬼の形相でポップアップ広告を消していく。

 

 「早く豚に犯されてくれねえかな...りあむ...」

 

 『りあむに迷惑をかけられ続けた結果、精神を完全に病んだ元プロデューサー』のセリフが口から溢れた、その時だった。

 

 「FX....?」

 

 俺の指が、核地雷をクリックした。

 

sec.himawari-group.co.jp

(よく知らない人のために置いとく)

 

 たまたまだ。

 

 本当にたまたまだったのだ。

 

 『その日は諦めて別のジャンルで抜いていれば』とか、『そもそも真面目に勉強していれば』とか。

 確かに言い訳はたくさんある。

 

 しかし、偶然ポップアップで出てきたFXの広告に興味を持ってクリックしてしまったことは紛れもない事実で、いずれ起こりうる現実だった。

 

 いつかは踏んでいた爆弾に、「暇だから」と火をつけてしまったのだ。

 

 そこからは早かった。

 

 俺は寝る間も惜しんで、『FXで年間1億稼ぐためには』とか『無職だった私が大金持ちになれた訳』のような、ホリエモンのオンラインサロンよりも怪しげなサイトに入り浸った。

 

 「将来は不労所得だけで生活したい」と、常日頃から双葉杏のような妄言を吐き散らかしている俺にとって、FXでの成功者は、『小学校5年の時に編入してきた教頭の頭(雨の日ver.)』よりも光り輝いて見えたのだ。

 

 俺はデモトレードに登録して、日々数字とにらめっこし続けた。

 

 もちろんこの期間、勉強はな〜んもやってなかった。

 なんだったらFXの勉強すらやってなかった。

 ひたすら数字とにらめっこして、数字が上がったらチンパンジーみたいに手を叩いて喜んでた。ビールとか飲んでた。

 

 数字が下がったら台パンして、憂さ晴らしにビール飲んでた。

 

 

 

 は?

 

 アホか?

 

 今なら言える。アホか?

 頼むから「死んで」くれ。あの期間の俺。

 『ようわからんホームレス』に刺されて、最終回ウシジマくんよりも無様に昇天してくれ。

 

 結局、こうして勉強をサボり続けた俺は、東京湾の水質改善状況』くらい絶望的な進捗で当日の朝を迎えることとなった。

 

 「もしかして俺、今回はアカンのちゃうか...?」

 

 そして、ここにきて俺はようやく焦り始めていた。

 

 数字を見てはしゃぐサルとして過ごした期間が、凝縮された恐怖となって、ついに俺の肩にのしかかってきたのだ。

 

 窓の外でカラスが「ギャアギャア」と鳴く。

 

 「ヒィッ...!」

 

 『留年をあざける同級生の笑い声』のように聞こえ、思わず耳を押さえてしまった。

 震えが止まらない。体がバイブになったようだ。

 

 その不安を紛らわすため、慌ててトレード画面を開く。

 北斗神拳ばりの勢いで、画面に数字を入力する。

 

 「これは運試しだ。この4万通貨が下がってたら不合格。上がってたら合格や」

 

 深呼吸して、気持ちを落ち着ける。

 

 「大丈夫。俺は高校偏差値75、理系クラス1位東北大学医学部医学科現役合格だ。そこらの凡人とは格が違う」

 

 そして、俺は試験会場へと突撃し

 

 討ち死にした。

 

 完全なる敗北だった。

 

 「ポケアニでタクトがラティオス出してきた時、サトシこんな気分やったんやろな....」

 

 長い回想から戻ってきた俺は、『綾瀬はるかの肌』よりも白い答案を教授に渡し、呆然と家に帰った。

 

 「そういやトレードどうなったかな...」

 

 もはや賭けとしての意味は失っているが、一応トレード画面を開く。

 

 

 5万負けてた。

 

 乾いた笑いが出た。ついでに涙と下痢も漏れた。

 

 俺の人生なんやったんやろ。

 

 楽な方楽な方へと流されて、無謀な夢を見て、目の前の現実から逃避して。

 その全てが留年というしっぺで返ってきてしまった。

 

 もうどうしようもない。

 

 「FXはやめよう。そして、来年は真面目に勉強しよう」

 

 漏れた下痢を掃除しながら、俺はそう思った。

 

 カラスが、どこかで鳴いていた。

 

 

 最後に。

 これを見てる留年生、進級生、浪人生、ニートどもに一言、俺から言わせてもらう。

 

 留年は甘え

 

 以上。

 

 

 

 P.S. 留年確定により仕送りが止まったのでFXを続けざるを得なくなりました。

 

 

 

 

モチベが1ミリもないのに医学部に入ってしまった話②

 今回の話は東北大に合格して以後の話となる。

 

 ずんだの洗礼を乗り越え、無事東北大学医学部に入学した俺は、案の定友達もできず、キンタマを蹴り飛ばされた時のような苦痛に満ちた表情で、入学式の列に参加していた。

 

 周りを見回すと、似合わないスーツを着て、さっき会ったばかりの友達と、まるで10年来の親友かのように、ウッキウキで大学生活を語る”かっゆい”新入生の群れが見えた。

 

「『初対面のやつと10年来の友達みたいに語り合えるやつ、危機管理能力が欠如してそうで下痢漏らした。野生を取り戻せ少年ども』っと...(ツイート)」

 

 なかなかいいねのつかないツイッターの通知欄を延々更新しながら、俺はいつの間にか、受験サロンの旧友たちがかけてくれた言葉を思い出していた。

 

 『東大以外は大学じゃない。地方大は親不孝...』

 

 『俺だったら東北大なんて、恥ずかしくて表を歩けない....』

 

 『所詮東北でイキがってるだけの敗北者....』

 

 

 涙が出そうになるのをぐっと堪える。が、ポタリと粒が画面に落ちた。

 

 『俺は今、なぜこんなFランにいるんだ....?』

 

 入学初日にして、俺は東北大に来たことを後悔し始めていた。

 

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 「はああ〜〜」

 

 列に並んでから早1時間。孤独に死の行進を続けることが耐えられなくなった俺は、一旦列を外れ、入学式ホールのトイレで時間を潰すことにした。

 

 便器に腰掛け、トイレットペーパーをカラカラと回す。入学式のためにちょっと良いホールを借りたのだろうか。ペーパーの先は三角に折りたたまれていた。

 荒んだ俺の心にはその気遣いすらもなんとなく鬱陶しい。容赦無くペーパーをちぎり、短冊に見立てて俳句を詠む。

 

 『新入生 多すぎまるで ゴキブリだ』

 

 ウンコ色の髪を揺らしながら群れている新入生(春の季語)をゴキブリにたとえた、我ながら天才的な俳句だ。

 

 「そう言えば、天才俳人たるあの松尾芭蕉も生涯独身だったんだっけ...」

 ”2ちゃんまとめ”で得た嘘くさい知識を今更になって思い出す。自分の未来が江戸と平成の壁を超えて繋がった気がして、なんとなく嫌な気分になった。

 

 (松尾芭蕉も、自分の息子が東北大に行ったらショックで俳句なんか詠めなくなるだろうな....)

  「なんで東大にしなかったの?東北大って青森とかにある田舎の大学でしょ?」と言い放った妹の顔を浮かべながら、「大」の方向に蛇口を回す。

 

 濁流に飲まれて便器の奥へと消えていくケツ拭き紙は、まるでこれからの将来を暗示しているようで、俺は思わず目を背けてしまった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 その後。

 列が消化されたタイミングで会場に突入し、余った席に座ってしばらくすると、隣に座っていた女子にツンツン、と肩をつかれた。

「あの、新入生の方ですよね?私、こっち越してからまだ友達できてなくて...もしよかったらこれから仙台見て回りません?」

「えっ......あ、良いですけど....」

 突然のお願いに胸がざわめく。

  これまで守ってきた”純潔”が今日限りで散るであろうことを、俺は股間のセンサーで確かに感じ取っていた...

 

 .....などという私文にありがちな展開も当然起こらず、孤独な入学式を終えた俺はトボトボと帰宅していた。

 

 「大丈夫...まだ大学生活は始まったばかり...まだ取り返せる...!俺はやってみせる...!」

 必死に自分を鼓舞するも、湧き出る不安に足はガクガクと震え、視界はかすみ、唇は小学校の寒中水泳ばりの紫に。俺はもうとっくに”敗北”を感じ取っていた。

 

 「....あの」

 

 その瞬間。突如後ろから声がかかった。

 

 「...はい?」

 

 「あ、すいません。新入生の方ですよね?ぼく東北大なんだけど、よかったらサークルのチラシもらってくれない?」

 

 「あ、はい、良いですけど..」

 

 「ありがとう!まだどのサークルに入ろうとか決まってない感じ?」

 

 「そうっすね...」

 

 「ならさ!1回僕らのサークルにも遊びに来なよ!新入生大募集だし、来てくれたらめちゃ嬉しい!」

 

 爽やかな笑顔、明朗快活なコミュニケーション、そして大学生らしいおしゃれな服装。(このサークルに入れば俺は買われるんじゃないか?)と思わせるだけの魅力が、確かにその人にはあった。

 

 「あ、じゃあ、予定が合えばぜひ...」

 うつむきながらモゴモゴ答える俺。

 

 「ほんと?楽しみにしてるね!しばらくはこのあたりでチラシ配ってるから、またなんかあったら声かけてね!」

 にっこり笑顔でハキハキ喋る先輩。

 

 一人でブツブツ呟きながら歩く”ヤバめ”の男にもこの神対応。これが陽キャか...

 人知れず感動しながら、俺は一礼し、先輩と別れて駅へと向かった。もはや足取りに迷いはない。大地を力強く踏みしめ、ぐっと空を仰ぐ。雲ひとつない晴天は、俺の門出を祝福してくれているようであった。

 

 このサークルに入ろう。そして自分を変えよう。

 

 心は、もう決まっていた。これからの輝かしい未来を想像して緩んでいく頰を隠すように、俺はチラシに目を落とした。

 

 

 

 『日本の未来を考えよう!憲法改正絶対反対!ともにデモに参加して、僕らの日本を取り戻そう!抵抗しなければ未来は変えられない!

 デモ日程はこちら→  

 署名はこちら→

           東北●●団体』

 

 ゴミ箱にチラシを叩き込み、俺は声を殺して泣いた。

 

 続く(次回更新未定)

 

 

 

 

モチベが1ミリもないのに医学部に入ってしまった話①

 春はあけぼの。

 やうやう白くなりゆく山ぎはすこしあかりて、”受験サロン”に毒された高校生が名前も知らんようなFラン私立医学部で「僕は小さい頃大病を患って入院した際にお医者様に本当にお世話になり、その経験から医者を志すようになり...」というワセジョも真っ青のクソおもんな嘘松をぶちかましたる。

 学歴しか取り柄のない人生絶望陰キャが下位国立医学部に入学してくるもおかし。

 金持ちは大人しく東京の私立へ行け。

 

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 と、いうわけで、鬱病の季節がやってきた。

 今回は、全国1千万人の学歴コンプ医学生、地方国立の田舎っぷりに絶望している新入医学生のために、去年”間違えて”医学部に入学してしまった俺が、なぜ『自分に医学部の適性があると思い込んだ』、偽ラガーすら驚愕させる勘違い男になってしまったのかを語ろうと思う。

 

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 一昨年、セミが性欲マッシマシで歌っていた季節。

 ある友達が東大を目指して予備校に通い詰め、またある友達が最後の文化祭準備で駆けずり回っている中、当時高3だった俺は一人、自室でパソコンを開いて、受験サロンに突如出現した「国立医学部生を名乗る謎の男(90割無職)」を論破しようと躍起になっていた。

 

 「『黙れ無職。中卒がネットやんなよw』.....っと」

 

 ”勝利宣言”を残してブラウザを閉じる。勝利の余韻に浸るため、みにくいレスがつく前に早めにレスバを切り上げるのが俺の矜持である。

 

 「無職を論破するのは本当に楽しいな.....」

 

 回転椅子に深ーく腰掛け、夏の日差しで若干温くなった三ツ矢サイダーをごくごくと飲みながら、”第2フェーズ”への移行準備。ブラウザをシークレットモードに切り替え、ズボンを少しずらす。

 

「これはイケる、これもイケる....ん?

 このアイコラ、首の付け根の上下で色が変わってんじゃん...

 やる気あんの?」

 

 坂上忍のような顔でアイコラを吟味する俺と、固定された笑顔を向け続ける画面越しの大島優子。この瞬間、俺は確かに優子の彼氏だった。

 見つめ合いながらの心地よい時間は、そして終わりを迎える。”何億もの命”が放たれ、無残に死んでいくのを見ながら、俺は次第に冷静になっていた。

 

 「.....国立医学部もアリだな....」

 

 信じられない言葉が、口をついて出る。

 ちなみにこの瞬間まで、俺は東大志望だった。

 

 このころ、受験サロンは完全に”医学部志向”であった。

 毎日のように『東大vs宮廷医』やら『地方国立医>>>東大』やらの、お前ら医学部専門予備校からカネもらってるんちゃう?と疑うレベルのスレッドが乱立。

 「受験サロンでニッコマ煽りをしない日はあっても、医学部ageを見ない日はない」と噂されるレベルだった。

  そんな折、友人もいなく家でネットばかりしていた俺が、サブリミナル効果で国立医学部に興味を示したのも、ある意味仕方ないことではなかろうか。

 

 『医者=安定、高収入、楽、モテる』

 

 俺の頭の中には、そんな、幸せのパンケーキよりも甘ったるい幻想が、いつの間にか刷り込まれていたのだ。

 

 「そろそろ(女の股を開く)許可証も欲しかったところだしな...」

 

 『医学生はモテすぎてアレがふやける』というレスを思い浮かべて、範馬勇次郎のような笑みが浮かぶ。

 母さんが近づいてくる足音を聞きながら、俺は静かに決意を固めた。

 下げていたズボンを上げて、ティッシュをゴミ箱に叩き込むと、『相棒』オープニングの杉下右京の格好で来着を待つ。

 

「ガチャ)山口.....

 ちょっと!なんでまたパソコンしてんの!!アンタ今年受験生でしょ!?

 そんなんじゃ東大なんて夢のまた夢よ!?」

 

 「いや、もう東大はやめた」

 

 「...え?」

 

 「母さん。オレ、医学部行って、ホンモノの勝ち組になるよ」

 

 こうして俺はアッサリと、ホンモノの負け組になった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 幸い、東大を目指して勉強していたおかげで、なんとか下位宮廷までなら対策が間に合いそうという話になり、真っ先に俺が提案したのは『北海道大学医学部』だった。

 理由は、「一人暮らしができるから」。

 

 というのも、『駿台で致してたら壁ドンされて、もう、ビックリすんだいw!』という、キンタロー。のモノマネよりもサムいツイートを妹に観測されてから、明らかに家での立場が悪くなっていたため、このまま家に住み続けていると、そのうちベランダに隔離される可能性があったからだ。

 

 ベランダで家畜以下の生活を送るよりは北海道で凍死した方がマシだと睨んだ、なかなかに鋭い提案だったのだが、 北大医学部は『物理と化学』選択でしか受験できず、『生物と化学』選択の俺にはそもそも受験資格がなかった。

 俺は泣く泣く北大を諦め、今後一切北海道産のジャガイモを食わないことと、いつかトウモロコシ畑を放火することを決意した。

 

 次に候補に上がったのが我が母校『東北大医学部』であり、特に不都合もなかったため、そのまま志望校になった。

 

 「とりあえず、仙台に詳しくなんないとな...」

 

 俺はブラウザを立ち上げ、今なすべきことを速やかに実行した。

 

 「伊達政宗 女体化 同人誌」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 そして半年後。合格発表当日。ネットで合格を確認した俺は、これから始まる蝦夷地での生活にひどく怯えていた。

 

 「これから先、仙台で勝ち残っていくには、まず”ずんだ”に慣れなきゃいけない...」

 

 俺は、スーパーでヤンヤンつけボー以下の値段で売られていた枝豆を購入し、母さんに茹でてもらうことにした。

 枝豆が茹でられてる間、俺は地元の名産、落花生のことを思った。

 

 「落花生、”落下生”みたいで縁起悪いな...」

 

 嫌いな同級生が落花生食って浪人しますように、と大豆の神にお祈りしておく。

 同級生が落花生を鼻の穴に詰めて搬送されるイメージを浮かべながら、茹で上がった枝豆を潰し、砂糖を混ぜる。

 

「母さん、もちある?

 今のうちにずんだもちに慣れときたいんだ。

 どうせあっちで『ずんだもち早食いチャレンジ』とかやらされるだろうから...」

 

 もちを受け取り、焼き、ずんだをかけて食す。

 一口噛むごとに枝豆の風味が口いっぱいに広がり、つぶつぶとした食感が口内を刺激する。

 ともすれば散らばってしまいそうな枝豆の暴力性を、砂糖のまろやかさがうまく包み込み、ちょうどいいバランスが保たれていて、これは.....

 

 

 「どうなの?味の方は」

 

 「砂糖醤油の方が美味いかな」

 

 

 こうして俺は医学部に来て”しまった”。入学してからの、ヘドロみたいな生活についてはまた別枠で語ろうと思う。

 

 

 

 

五反田ピンサロ「ハイパーエボリューション」に行った話

 こんにちは、ロック山口です。久しぶりの風俗レポです。ただ、久しぶりと言っても実は僕、今回のピンサロの1週間前くらいに飛田新地に行ってるんですよね。だから風俗に行くこと自体は久しぶりでもなんでもないっていう。

 

 .......あ、やめてください。親不孝とか言うのやめてください。泣いてしまいます。

 (実際「そんな金あんならもっと自分磨きしろや」「その金を女子とのデート費用に回せや」「風俗狂いキッショ」と言われるたびに死んでいます。僕は図星を突かれると耐えきれず死を選ぶ生き物なので。)

 

 飛田新地、すごく良かったので本当はそっちの方をレポしたかったのですが、ブログ書くのめんどくさいなあ....と思ってるうちに詳細を忘れてしまいました。ホンマに誰か殺してくれ。

 

 てか、これは豆なんですけど飛田は女の子のレベルがとにかく高いから、飛田してしばらくは「風俗行こうかな」と思い立っても「いやでも飛田の方が可愛いよなぁ...」となって結局行かない、という、いわゆる”飛田病”に感染します。ソースは俺。

 

  いやほんと、飛田病のまんま風俗卒業できたら一番良かったんですけどね.....

 結局、飛田病を克服してしまい、元気になった息子が「オヤジ.....そろそろ”あれ”行きたない....?.」とささやき始めたため、卒業は先送りとなりました。

 白石麻衣が乃木坂卒業するまでには風俗卒業したいっすね。マジで。

 
 と、いうわけで、今回は五反田No.1ピンサロ「ハイパーエボリューション」に行った時の話になります。

 

 このピンサロ、先輩に勧められたとかでは全然なく、単に「東京 ピンサロ ランキング」で検索したら上位に出てきただけです。

 僕、基本ミーハーなんで、ランキングとかすごい弱いんですよね。帰れま10とかで紹介された”人気商品”を、わざわざ翌日食べに行くヤツいるじゃないですか。あれだいたい僕です。

 

 とにかく、そんなわけで、東京1のピンサロを味わってやろうと、往復交通費1700円をかけてはるばる行ってきました。

 ちなみにここ、学割で料金が1500円オフの5700円になるんですが、交通費も考えたら合計7400円。仙台の5000円ピンサロ行くよりかなり割高という。

 ....いや、普通に気づきませんでしたわ。今計算して自分でビックリしてます。これって訴えたりできませんかね?東京物価高杉罪とかで。

 

 ここは受付が店外で行われるらしく、店先のおじさんに言われるまま、Wコース(マンツーマンコースとWコースがあるんですけど、両方料金変わんないんで多分Wがお得?)を選んで扉の前で待ちます。

 ........え、どうなってんの?いきなりオッさん2人に抜かされたんですけど。そういうシステムなんすかね?弱者を押しのけて予約してく、みたいな。年末バーゲンセールかよ.....。

 って思ってたら店員さんの解説。

 

 「タバコ休憩の人たちが帰ってくることがあるんで、少しスペース空けておいてくださいね〜」

 

 .....ディズニーの待機列かな?割り込みアリって珍しいすね。(順番抜かしが許せなくてちょっとスネてます。心が狭いので)

  うわ、じゃあまだ俺の前には未確認の休憩オッさんが潜んでる可能性あんのか.....うわイヤだな「じゃあ○○(僕の名前)さーん」イヤ俺先呼ばれるんかい。なんなんだこの待機列。全然順番通り機能してないやんけ。

 

 待ち合いシステムに一抹の不安を覚えつつ、入店。店内は....まあ、普通でした。特筆すべき事項はナッシング、です。

 あ、ここで普通のピンサロがイメージできない人は人生経験が足りてません。今すぐピンサロに行きましょう。嬢と僕はいつでもアナタを待っています。

 

 店員に導かれるまま着席。しばらくすると1人目の嬢がやってきます。この嬢も...まあ.....フツー。ピンサロにしては可愛いかったかな?(店内が暗いので顔が良く見えなかった.....)挨拶が気さくな感じで一安心。僕、塩対応されると勃たなくなっちゃうんで。豆腐メンタルなんで.....。

 さあ、パンツを脱いで、プレイ開始!

 

 .......いつものごとく3分で射精し、残り10分をゴミみたいなお喋りに費やします。もう来ないであろう五反田のグルメスポットを必死に聞き出す僕。もこうのマリカ実況よりも価値のない時間が過ぎていきます。

 ......余談ですけど、僕って割とすぐイッてしまうんで、たっかい料金のほとんどが風俗嬢とのしょうもないお喋りに使われてるんですよね。最近、これホンマにもったいないなあって思ってて、早漏、なんとかして治したいんですけど、風俗では早漏の方が喜ばれるって聞くし、俺は、俺は一体どうしたらいいんだ....!?

 

 そんなことを考えていたらピピ、とタイマーが鳴ります。交代の合図。

 30分のWコースなので1人あたりの時間は15分。普段に比べて、プレイに占めるトーク比率が少ないのはフツーにありがたいです。

 前回デリヘルを60分で呼んだときは、40分以上ポケモンGOの話されて完全グロッキーになって....帰宅後すぐにポケモンGOアンインストールしました。二度と見たくもねえ。完全にトラウマっす。

 

 1人目の嬢が消えて5分くらい経ったのち、2人目が来ました。うーん、細身でそこそこ可愛い.....?多分アタリでsy.....いやよく見たらそんなに可愛くなかったです。普通ですね。

 

  「こんにちは〜」

 

 嬢から挨拶されます。この独特なアクセント、どっかで聞いたことあるような....

 

 「わたし1人目ですか〜?2人目〜?」

 

 「あ、え〜っと、2人目、ですね」

 あ。わかった。武藤だ。武藤のイントネーションだコレ。

 武藤は、僕の大学の友人かつ、独特の話し方をする狂人です。趣味はイモムシを木から掘り出すこと。この前コイツに勧められてカップヌードルトムヤムクン味を買ったのですが、マズすぎてビビりました。俺の200円を返せ。

 

 .....なんか、目の前の嬢が知り合い(男)に似てると思った瞬間に萎えてきました。チンコがピクリともしません。つーか、コレうっかり射精しちゃったら、これから武藤と喋るときちょっと気まずくないか....?

 とにかく、勃起しない言い訳だけしておくことにします。インポだと思われるのやだし....

 

 「すいません、実はさっき射精しちゃったんで、もう勃たないかもしれないんですよね〜。普段は早漏なんすけどw」

 流石に『お姉さん僕の友人(男)に似てるんで勃ちませんわw』って言ったら相手が傷つきそうなんで(俺は人の心を気遣える聖人)、オブラートに包んで説明します。

 

 「早漏〜?じゃあ普段はどれくらいでイくんですか〜?」

 

 「え、えっと、だいたい5分くらいでイっちゃいますかね」

 はいウソつきました。いっつも3分でイッてます。お天道さんごめんなさい。僕はオオカミ少年です。

 

 「5分?全然早くないですよ〜。いるんですよね〜そういうお客さん。早漏って言ってて、いざプレイしたらなかなかイかないっていう〜。30秒で射精しちゃった〜とかなら、わかるんですけどお〜」

 

 あれ?なんか俺責められてない?何も悪いこと言ってないはずなのに、ちょっと胸がキュッてなったよ?

 

 「30秒ですか〜w 昔DMMのサンプルで抜けるように特訓してたときはそれくらいでイケたんですけどね〜w そういや中3の頃1日10回に挑戦したことあっ「は〜い。じゃあ舐めますね〜」

 

 パックンチョ。って、おい。話聞いてくれや。マイペースだなこの嬢。そういや名前を聞きそびれていたので、心の中で武藤さんと呼ぶことにします。すまん武藤。

  ....うわ、武藤さんタバコくさいな....マックの喫煙室のニオイするわ....ん?

 

 「なんか、口の中ヒンヤリしてますね」

 

 「あ〜、さっきラムネ食べたんで〜」

 は?ど、どういうこと?なんでこのタイミングでラムネ食ってんの?アンタ、休憩中とかじゃなかったよね?思いっきり仕事中だよね??

 マジで、マジで意味わからんけど、面白いから許しちゃう....!好き。

 

 そのまましばらくプレイしてもらったんですけど、息子、イく気配なし。

 

 「すいません、なんか、イケそうにないっす....」

 この際、もう残り時間は雑談でもいいかなあと思いつつ切り出します。というか、武藤さん面白すぎて、この時点で既に会話したい気運が高まりまくってました。

 いいでしょう、僕も男です。不肖山口、この5700円、敢えて会話に全振りしてやる.....!

 

 「ダメですか〜。う〜ん、わたしの手コキが悪いんですかね〜?」

 

 「いやそういうわけじゃ」

 

 「あ、じゃあ自分でやってみたらどうですか?」

 

 「は?」

 

 「自分で手コキした方が、イケるかもしれないですよ〜。サポートしますんで〜」

 

 「え?あ、はい」

 

 ここで、押し切られるままうなずいてしまった結果、この地点に

「なぜか自分のチンコをしごいている客と、それをボーッと見つめている嬢」

 という、意味不明な状況が爆誕しました。

 いや、は?オナクラか?ここ。

 助けを求めるように嬢を見ると....いやニッコリすんなや。この状況にアンサーを出してくれや、頼むから。ダメだ、武藤さんマイペースすぎる。好き。

 

 その後も、たまにサポートを挟みながら10分くらいシゴキ続けましたが、当然イケるわけもなく。タイマーが無慈悲になります。

 

 「すいません、イけなくて....(俺)」

 

 「大丈夫ですよ〜気にしないでください〜(武藤)」

 

 いや、セリフ逆じゃね?なんで俺、武藤さんに謝ってんだ?

 

 こんな個性的な嬢、もう会えないだろうなあ。武藤のためにも、ここは名刺をもらって帰るしかないだろうということで、「名刺ありますか?」と聞きます。

 

 「あ〜、いや、わたし、名刺書かないんですよ〜」

 

 「なんでやねん」

 ついにツッコンでしまいました。ピンサロ初ツッコミ。なんなら風俗初ツッコミ。やりい。

 交渉したらなんとか名刺貰えました。真っ白でしたけど。せめてなんか書いてくれたらお兄さん嬉しかったなー!

 

 最後は普通に見送られて退店。ハイパーエボリューション、名前の通り、インパクトのあるピンサロでした。

 また武藤さんに会えるかなあ、と思いながら帰路につきます。うーん、次会えたら嬉しいような、悲しいような....(またオナニーさせられそうだし)

 

 とにかく、次、武藤とここに来るまでに、あの人がクビになってなきゃいいな、と。そう思ったある春の午後でした。

アイドルマスターシンデレラガールズ6thナゴヤドームDay2のライブビューイングを見に行った話

 はい。実はこの話、途中まで書いたところでパソコンの充電コードを紛失したため、投稿日とライブビューイングに行った日が大幅にズレています。コードは深夜まね○ねこ行った時に無くしました。本当にま○きねこはクソ。でも安いから通っちゃう(ビクンビクン)。

 というか本当は充電コード自体は3月入る前に入手していたのですが、単純にブログ書くのを忘れてました。ずっとオナニーしてました。誰か殺して。ちなみにライブビューイング行ったのは2月の24日です。本当に時が歪んでいる.....

 

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 突然ですが、みなさんはアイドルマスターというものを知っていますか?知らない?そうですか、残念です。博識な皆さんなら知っていると思いましたが.....仕方ない、ここは僕がアイドルマスターがなんたるかを教授差し上げましょう。

 .......と、言いたいところなのですが実は僕もよく知りません。仲間ですね(キャハッ⭐︎)。詳しい人がいたらコメント欄で教えてください。

 

 今日はそんな、いまいちアイマスがなんなのかわかっていなかった僕が、なぜかアイドルマスターシンデレラガールズ6thナゴヤドームDay2のライブビューイング(この文字列長いしカタカナが多すぎる)を一人で観に行った話を、まあ、だいたい2000字くらいで語ろうと思います。ちなみに前回のデリヘルのブログは5000字を優に超え、友人から長すぎるとの指摘をいただきました。本当に俺は自分語りが好きすぎる.....

 

 ......そもそもの事の発端は、 MOVIX仙台という映画館でコードギアスの映画を見たことです。この時、映画のチケットを買っていた友人が何かに気がつきました。

 

友人「おい、アイマスのライブビューイングやってんぞ」

 

僕「え?マジ?普通に見たいな....ちょっと確認してみようぜ」

 正直、この時点ではあまりライブビューイングには興味ありませんでしたが(オイ)、映画館でライブビューイングを”友人と”観るという特別感に惹かれました。僕は孤独な旅人なので、映画は基本1人で観ています。.....泣いてません。

 

友人「おいこれ五時間あるぞっw どんだけ歌う気だよw 声ガランガランなるわ」

 

僕「ナハハw」

 笑いながらとりあえず席が空いてるか確認してみます。........おお、少しだけ空いてる!本当にイケるかもしれねえぞこれ!なんかテンション上がってきた!

 

友人「なんならギアス見た後これ見るのもありだな」

 

僕「おう全然ありやな」

 いいながら席を仮取りし、値段の画面に移ります。まあいうても映画だし普通に1500円だろうなと思いつつ画面をスクロール

 【特別公演】4500円

 

 ちょっと信じられない値段が飛び込んできました。あれ?いつの間に俺こんなに視力落ちたんだ?1500円と4500円を間違えるなんて。メガネの度があってないんだろうか。そろそろ買い替えないとなあ。目を擦ってもう一度見て

 

 【特別公演】4500円

 

僕「......ちょっと待ってチケット4500円なんだけどこれ」

 

友人「.......」

 

僕「.............」

 

「「.........なしだな(慢性的な金欠)」」

 

 こうしてライブビューイングの話はなかったことになった...はずでした。

 

 そのはず、だったのに。

 

 とりあえずコードギアスを観て、帰って寝て。バチコリと12時間睡眠をキメ。目が覚めた瞬間、そう本当に目が覚めた瞬間に、ふと思ってしまったのです。

 

「あ、アイマスのライブビューイング、見たいな」と。

 

 そこに理屈は要りませんでした。気が付いた時、そこにはアイマスのライブビューイングを見るためにゆうちょで五千円を下ろす僕の姿がありました。というか、冷静に考えて五時間上映して4500円ってめっちゃコスパよくないですか?すごくないですか?

 .......え?二時間半で1500円の普通の映画の方がコスパいい?うるせえ○ね。

 

 MOVIX仙台は長町南という、都会と田舎のちょうど中間くらいの街に存在します。例えるならば津田沼でしょうか。ちなみに僕は今津田沼でこのブログを書いています。ここは相変わらず駅前がえげつなく臭いです。洗ってない犬のニオイがします。

 

 さて、仙台で金を下ろした僕は電車に乗り、長町南へと向かいます。そのとき僕の胸に去来した想いはただ一つ。

 

 (あ、ペンライト買うの忘れた)

 

 そうなのです。アイマスのライブに行くと決めておきながら、僕は一切の武器を入手していなかったのです。さながらひのきのぼうを受け取り忘れた勇者のように。丸腰でアイマスという敵に立ち向かおうとしていたのです。

 そして案の定、映画館でチケットを入手し、シアター5に突入した(この時点で5分遅刻。本当に時間を守れない)僕を待ち受けていたのは、装備したペンライトを振りまくるオタクスライムの群れでした。この時点で僕の胸には ”後悔” の二文字が踊りました。

 

 (と、とんでもないところへ来てしまった.....)

 

 ここはもはや戦場。武器を持たぬ者に生きる資格なし。最前列で画面を見上げながらウオオオオ!!と吠えている限界オタクスライムが、そう言っている気がしました。

 

 人間では勝てねえ。生き残れねえ。ここでは、学歴も身長も顔面も役に立たねえ。勝ち残るのはアイドルへの”愛”と、周りを気にせず咆哮する”勇気”の双方を有するバケモンのみ。そうです。オタクを極めたバケモンは、愛と勇気の化身。彼らこそが現代のアンパンマンなのです。

 

  もはやこれまで。ペンライトを持たない無力なスライムと化した僕は、ふらふらと自分の席へたどり着き、腕を高く掲げ、ゆらゆらと揺らしました。ペンライトの代わりに、ただただ腕を揺らし続けました。さながら壊れた交通誘導員のように。

 ”バナナに手を伸ばすサル” のイメージが脳裏によぎります。

 

 気がついたら僕は泣いていました。

 それは掲げ続けた腕の痛みによるものだったのでしょうか。それともペンライトを持たず、腕を振ることでしか周囲に溶け込めない己に対する失望からでしょうか。はたまたライブで汗を流す声優たちの内1人がバカクソ可愛かったことによる精神の乱れでしょうか。

 

 僕には何もわかりませんでした。そこには画面を見つめながら、プルプルと震える腕を支えつつ涙を流す僕の姿があるのみでした。

 

 (帰ったらペンライトを買おう。そしてコールを覚えて、もう一度この会場に来よう。もう一度、この可愛い声優に会いにこよう)

 

 ライブが終わり、震える腕を抑えながら、僕はそう心に決めました。そう心に決めながら、電車に乗り、仙台に帰り、ベッドに倒れこみました。

 ベッドに体を沈ませながら、スマホに指をすべらし、「仙台 アイマス ライブ」と打ち込みます。もう一回、この戦場を味わいたい。気分は不思議と高揚していました。

 

 .....あった!アイドルマスターミリオンライブ6thのライブだ!

 震える指でチケット購入ページへのリンクを押します。

 見てろよオタクスライムども。俺こそがキングオタクスライムであることをこのチケットで証明してやる....!

 

 ページが購入ページへと切り替わりました。間髪入れずスクロールして仙台公演の申し込みを

 

 「予定枚数終了」

 

 

 バケモノの悲鳴が、三条の寮に響き渡りました。

 

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 ......あ、ちなみに、僕の見たバカクソ可愛い声優は山下七海というそうです。あとでググりました。好き。

 本当はもっと語りたかったんですが、流石に一ヶ月経ってほとんどライブの詳細を忘れているのと、普通にブログの文字数が3000文字を超えてるため、ここで一旦終わります。もしまたライブに行くことがあれば、その時こそ、かるーく5000字を越えるキッッツいブログを書くつもりです。